とくになし

読んでください

Mornig Song 翻訳

シルヴィア・プラス『モーニング・ソング』の翻訳です。テクストはここから

https://www.poetryfoundation.org/poems/49008/morning-song-56d22ab4a0cee

生まれてきた赤ちゃんについての詩。

 

Love set you going like a fat gold watch.

The midwife slapped your footsoles, and your bald cry   

Took its place among the elements.

愛があなたを動かす。太った金時計みたいに。

産婆があなたの足の裏をひっぱたいて、

あなたの勇敢な泣き声が、原素たちのなかに居場所を得たのです。

Our voices echo, magnifying your arrival. New statue.

In a drafty museum, your nakedness

Shadows our safety. We stand round blankly as walls.

わたしたちの声の響き、それがあなたの到来を賛美しました。新しい像。

隙間風のある博物館で、あなたのはだかんぼは私たちの安全に影を落とす。

I’m no more your mother

Than the cloud that distills a mirror to reflect its own slow

Effacement at the wind’s hand.

私はあなたの母親ではない

ゆっくりと風の手によって拭い去られる

己を反射する鏡を抽出するその雲ほどには。

All night your moth-breath

Flickers among the flat pink roses. I wake to listen:

A far sea moves in my ear.

夜中あなたの蛾の息が

平らなピンクの薔薇たちの間でちらちら震える。わたしは起きて聞く

遠い海が私の耳の中で動くのを。

One cry, and I stumble from bed, cow-heavy and floral

In my Victorian nightgown.

Your mouth opens clean as a cat’s. The window square

ひとつの泣き声、わたしはベッドからよろめいて抜け出す、牛のように重く、花のような

私のヴィクトリア朝時代のナイトガウンの中の。

あなたの口が猫ほどにも清潔に開く。窓は四角く

Whitens and swallows its dull stars. And now you try

Your handful of notes;

The clear vowels rise like balloons.

そのくすんだ星たちを白く、浅くしている。そして 今 あなたは

たくさんの音色を奏でようとする

風船のように澄んだ母音がたちあがる。

ディラン・トマス「My hero bares his nerves」

自分用メモ翻訳

 

My hero bares his nerves along my wrist

私の英雄は、私の手首に沿って彼の神経を露出させた


That rules from wrist to shoulder,

その神経は手首から肩までを支配していて、


Unpacks the head that, like a sleepy ghost,

彼は眠たげな幽霊のように頭を荷解く


Leans on my mortal ruler,

その頭は私の死すべき支配者である神経に寄りかかっていて、


The proud spine spurning turn and twist.

誇り高き脊椎は曲がるのを拒み、歪んでいる。

 

 

 

And these poor nerves so wired to the skull

そして、その可哀想な神経たちは頭蓋骨にしっかりと固定されているので


Ache on the lovelorn paper

紙面に思い焦がれ痛んだ


I hug to love with my unruly scrawl

私は、私のまとまりのない殴り書きで、愛するために抱く


That utters all love hunger

その殴り書きは愛の渇きを述べ、


And tells the page the empty ill.

紙面に空っぽの病を伝える。

 

 

 

 

My hero bares my side and sees his heart

私の英雄は私の腰を暴き、彼の心臓が


Tread, like a naked Venus,

裸の女神のように歩くのを見る


The beach of flesh, and wind her bloodred plait;

肉の浜辺を、そして彼女の血のように赤いおさげを巻き上げる


Stripping my loin of promise,

私の希望に満ちた腰を裸にしながら、


He promises a secret heat.

彼は秘密の熱を約束した。

 

 

He holds the wire from the box of nerves

彼は神経の箱から針金を握り


Praising the mortal error

死すべきものの過ちを賞賛する


Of birth and death, the two sad knaves of thieves,

生まれ死ぬという過ち、強盗たちの二つの悲しいナイフ、


And the hunger's emperor;

そして飢えた者たちの皇帝を


He pulls the chain, the cistern moves.

彼は鎖を引き、液体を貯めたそのタンクが動く。

ソネット3

3日目です。ふと昨日の文をDeepL翻訳につっこんでみたら、単語の意味の間違いなどの精度を含め私のやつと出来がそう変わらなくて落ち込みました。逐語訳にするとそうなるのか…。これまで詩を翻訳で読むのって好きじゃなかったんですが、プロの翻訳はイメージを想起させるようにうまく書かれているなあと改めて思い知りました。そのうちしっかり翻訳を確認してちょいちょい後から直していこうかと思いますが、とりあえず今日の分行きます。

 

Look in thy glass, and tell the face thou viewest

鏡をのぞいて、そこに見える顔に伝えなさい

Now is the time that face should form another;

今が、その顔がもう一つ別の顔を形作るその時だと;

Whose fresh repair if now thou not renewest,

その新鮮さが回復した新しい顔を。もし今新しくするのでなければ、

Thou dost beguile the world, unbless some mother.

おまえは世界を欺き、どこかの母親を不幸にすることになる。

 

For where is she so fair whose unear’d womb

なぜその大いに美しく、腹を耕されなかった彼女は、

Disdains the tillage of thy husbandry?

おまえの農地を耕すことを恥としたのか?

Or who is he so fond will be the tomb

また、愛におぼれすぎて墓にいった男はだれだ?

Of his self-love, to stop posterity?

繁栄を妨げる、自己愛という墓に。

 

Thou art thy mother’s glass, and she in thee

おまえはお前の母親の鏡だ、そして同時に彼女はお前の中にいる

Calls back the lovely April of her prime:

彼女の絶頂、愛すべき4月を記憶の中に呼び戻す:

So thou through windows of thine age shall see

そのように、おまえの年齢という窓を通して、お前は見る

Despite of wrinkles this thy golden time.

いくつものしわにも拘らず、このお前の黄金時代を。


But if thou live, remember’d not to be,

だが、もしおまえが生き、思い出されるのではなく、

Die single, and thine image dies with thee.

一人で死ねば、おまえの似姿もおまえとともに死に絶えるのだ。

 

うーん、子宮を耕す(unear’d womb)なんてすごいこといいますね…。ここでは女性の子宮を耕されるフィールドに例えているわけですが、そのあとの thy husbandryというのは今度は若者を指して「おまえの農地」とかそういう意味ですが、同時にHusband(夫)にも掛かっているようです。「なぜおまえを夫にすることを恥としたのか?」ってことでしょうかね。(このサイトShakespeare’s Sonnets Sonnet 3 - “Look in thy glass and tell the face thou viewest” Summary and Analysis | GradeSaverを拾い読みして得た情報)

ではまた明日。

 

シェイクスピアのソネットを訳していく。2

2日目です。前回は、語り手が美しい若者にそれを無駄にせぬよう、美しさを増やすように語り掛けているところでした。今回はその続きです。

 

When forty winters shall besiege thy brow,

40回の冬がおまえの相貌を襲うだろう、

And dig deep trenches in thy beauty’s field,

そしておまえの美しさの戦場に深い塹壕を掘るとき、(=肌にしわを作るとき)

Thy youth’s proud livery, so gazed on now,

おまえの若さは、今は環視の的で、生き生きと得意になっているが、

Will be a tatter’d weed, of small worth held:

いずれぼろぼろの雑草のようになり、価値は目減りする。


Then being ask’d where all thy beauty lies,

そしてお前の美しさはどこにあるのと尋ねられる、

Where all the treasure of thy lusty days,

お前が旺盛だった日々の宝は、と、

To say, within thine own deep-sunken eyes,

おまえ自身の深く沈んだ両目の中に、

Were an all-eating shame and thriftless praise.

すべてを食らいつくす恥と欲深い崇拝のなかにあると(お前は)いう。

 

How much more praise deserved thy beauty’s use,

おまえの美しさを用いることが、どれほど多くの称賛を受けただろうか、

If thou couldst answer ‘This fair child of mine

もしもお前がこう答えることができたなら。「この美しい私の子が

Shall sum my count and make my old excuse,’

わたしの(人生の)すべてを合計したもので、わたしの老いの言い分なのです」と、

Proving his beauty by succession thine!

彼の美しさはお前から引き継いだものであると証明することで!

 

This were to be new made when thou art old,

おまえは老いて、新たにつくられる、

And see thy blood warm when thou feel’st it cold.

そしておまえは、おまえの血が冷たく感じられるときに、おまえの温かい血を見る。

 

「推しの遺伝子、途絶えないでくれ」って推しの熱愛を応援するオタクみたいですね。

ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』の美しい若者であるドリアンとこの若者の(そろそろ子供もてと言われているのでそんなに若くはないのかもしれませんが)イメージがなんとなくかぶります。ドリアン・グレイのなかに言及があったかは覚えていないのですが、同じワイルドの短編『W・H氏の肖像』は、ソネットで愛をうたわれている男性は何者なのか、というのをめぐった物語でした。ということで今日はここまで。

シェイクスピアのソネットを訳していく。1

全部で154編あるシェイクスピアソネットを、このサイト(Shakespeare Sonnets: All 154 Sonnets With Explanations✔️ (nosweatshakespeare.com))(パトリック・スチュアートの朗読の動画と簡単な現代英語訳が載っている)を参考に訳してみようと思います。あくまで自分の勉強用、「読んだ」という確認のためのもので、正確さは全くあてにしないでください。モチベのために載せるのを許して…。

読むにあたっては北村先生のツイート(さえぼう先生が解説する!パトリック・スチュワート朗読シェイクスピア『ソネット集』。 - Togetter)も参考にしました。

 

From fairest creatures we desire increase,

世にも美しい生き物が増えることをわれわれは望む

That thereby beauty’s rose might never die,

美しさというバラが途絶えることのないように 

But as the riper should by time decrease,

だが熟したもの(年をとったもの)は時に従って死に絶え

His tender heir might bear his memeory:

彼のやさしい跡継ぎがその記憶を引き継ぐだろう


But thou, contracted to thine own bright eyes,

しかしお前、お前は己のうつくしい目に魅せられて、

Feed’st thy light’st flame with self-substantial fuel,

己の明かりに自己中な燃料を与え、

Making a famine where abundance lies,

豊かさがあるところに飢餓を引き起こしている、

Thyself thy foe, to thy sweet self too cruel.

お前はお前自身の敵となり、あまりにも惨めだ。

 

Thou that art now the world’s fresh ornament

お前は世界で最もうつくしいオーナメントで

And only herald to the gaudy spring,

けばけばしい春を知らせる唯一のもの、

Within thine own bud buriest thy content

お前の満足はお前自身の蕾の中にある

And, tender churl, makest waste in niggarding.

ああ、やさしい若者よ、お前はけちることで無駄にしている。

 

Pity the world, or else this glutton be,

世界を哀れめ、さもなくばこの大ぐらいは

To eat the world’s due, by the grave and thee.

墓とお前自身によって、世界が与えられるべきものを食らってしまう。

 

ちなみに上の記事にもあるパトリック・スチュアートの動画はこれ

youtu.be

 

ソネットとは14行の詩のことで、上を見ればわかるのですが、4行×3+2行×1という構成になっています。最後の2行が結論のような感じになっているのが面白いです。

間違いだらけかとは思いますが、こんな感じでやっていこうと思います!あまりにもな間違いはこっそり教えてもらえるとありがたいです。では。